DATE:2022-12-15 19:03:23 | CATEGORY:垂井の庭師さん
みなさまこんにちは。髙木です。
今日はモミジの剪定のおはなし。
神戸町の現場にて、剪定の講習を行いました。
さてさて、このモミジ、あなたならどう剪定しますか??
モミジの剪定は、会社によっても人によっても考え方が違うので、必ずこうだとは言い切れないですが、自分なりの考えを持って切ることが重要。
剪定をするうえで、一番重要なこと。
「将来的にこの木をどうしたいのか。」
枝先の伸びたところをチョキチョキして、さっぱりさせるのは、あくまで作業。
本来の庭師の仕事は、庭全体の構成から木一本一本の役割を把握して、さらに良い状態に育てていくことだと思います。
そして、お施主様がどうしたいのかという思いと作庭家の思いをくみ取ったなかで、いち庭師として個性を出していく。
説明難しいですかね、、
このモミジの場合。
将来的にどうしたいのか。
大きくしたいのか。
樹形を維持していきたいのか。
枝はどちらに伸ばしたいのか。
いつ、どこから、誰が見るのか。
など。を考えます。
それによって剪定する方針が決まります。
モミジは「線」が美しい木なので、その美しさを引き出したい!という思いのもと、
交差枝などの忌み枝を外していきます。
枝先の線は修正がしやすいですが、骨格になる幹や主枝は後々修正出来ないので、早めに修正していくことが重要です。
太枝を切ると穴が開いてしまう時は、にぎやかしで多少枝を残し、次の世代の枝(ふところ枝)を数年かけて育ててから差し替えます。
説明が難しいですが、ここがかなり重要。
未来のビジョンを描けないと良い枝は作れない。理念経営みたい。
「ここにこんな枝が欲しい」「こんな形にしていきたい」
どうしたいかを考えるのが面白いところですね。