DATE:2021-01-20 | CATEGORY:垂井の庭師さん
みなさまこんにちは。髙木です。
今週は、非常勤講師のお仕事をさせていただきました。
90分、キャリアデザインの講義。
普段あまりやらないことをするとやはり緊張しますね。
学生たちにとって1ミリでも役に立てば良し。としたい所。伝わったかなぁ。
手ぼうきの美
僕みたいな甘ちゃんが手ぼうきを語るのはおこがましいですが。
京都の職人さんは手ぼうきを手作りします。僕も先輩方に教えていただいて、
何度も作っては解き、作っては解きを繰り返してきました。
ベテランの職人さんは、いくつも手ぼうきを持っていて、
掃除の仕上げ方や場面によって手ぼうきの種類を使い分けていました。
「掃除3年」という言葉がありますが、手作りの手ぼうきにはその「心」が凝縮されて
いるんだろうと思います。「庭掃き」を経験して、考えた事がある人にしか伝わらないだろうけど。
機械化、合理化を進めていくと、ブロアーを使って掃除仕上げをするのが一番合理的。
でも、作業としての掃除だけではない、そこじゃない部分が庭師にとって重要なのではと。
近代化しても、忘れてはいけない「こだわり」「プライド」。
技能五輪を頑張った後輩達への今後のエールを込めて、夜な夜な手ぼうきをつくる。
こだわりのある良い職人になってくれよと。
孟宗竹の手ぼうきと黒竹の手ぼうき。スルメのようになるまで使ってほしい。